コラム
7.12020
マスクによる肌トラブル、原因は摩擦と蒸れ。表情筋も衰えます。
9割を超える女性がマスクを着用し、着用中は「かゆみ・べたつき・チクチク」の肌悩みを感じており、肌トラブルを起こす女性が増えています。一日中、肌が化学繊維の不織布マスクで覆われているのも、肌の弱い女性はアレルギーやかぶれを起こしやすく気がかりです。
マスクによる肌荒れの原因は、大きく2つ考えられます。一つはマスクによる肌への摩擦、もう一つはマスク内の呼気や汗による蒸れです。
マスクによる摩擦が起こす肌のトラブル
1.摩擦で角質がはがれやすくなりバリア機能が低下、水分が蒸散して乾燥
2.皮脂がマスクに吸着して奪われバリア機能が低下、乾燥
バリア機能が低下した乾燥肌は、肌のバリアが破れた状態なので水分が蒸散するだけでなく、アレルギー物質やさまざまな刺激が肌に入りやすくなり、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。また、水分量が少ない状態では肌の代謝も悪くなります。
3.摩擦で角質が厚くなり、ターンオーバーが乱れる
肌の透明感が失われます。厚くなった角質が毛穴をふさいでしまうと、毛穴に皮脂が過剰になり、ニキビを引き起こすアクネ菌が増殖してニキビができ、さらに摩擦で悪化します。
マスクによる蒸れが起こす肌のトラブル
4.肌の温度が上昇し毛穴が広がることで、水分が蒸散して乾燥
5.マスクの中の肌は、お風呂に長時間入ってふやけた肌と同じです。角質層が柔らかくなり、バリア機能が低下
6.口腔内の雑菌が肌に付着し、皮膚常在菌のバランスが崩れる
皮膚常在菌のバランスが崩れ、ニキビや吹き出物を誘発している可能性もあります。マスク内のニキビや吹き出物は、特に20代・30代の女性に多いようですが、メイクの影響もあるかもしれません。メイクをしてマスクを着けると、メイクがよれて毛穴が詰まりやすくなります。嫌気性菌のアクネ菌の好む環境です。マスクの下の肌には、メイクを控えるのもおすすめします。
これからもマスクを着けた生活が続きます。いつもと違う環境に置かれているマスクの下の肌には、
- ①優しくしっかり洗浄
- ②水分と油分でしっかり保湿
をおすすめします。
石けん成分「オレイン酸カリウム(固形石けんの場合はオレイン酸ナトリウム)」は、洗浄力が高くて肌に低刺激、しかも石けんは「弱アルカリ性」なので、毎日の洗浄で角質ケアもできます。角質層は主にケラチンタンパク質からなり、肌の表面の古い角質は「弱アルカリ性」で柔らかくなり剥がれ落ちます。美肌の湯といわれる弱アルカリ性の温泉に入るのと同じで、つるつるした滑らかな肌に整えます。
「オレイン酸カリウム(固形石けんの場合はオレイン酸ナトリウム)」よりも肌に優しい石けんがあります。オレイン酸を多く含むオリーブ油やツバキ油が全成分の最初に書いてある石けんを選びましょう。『生姜とオリーブのマルセイユ石けん』のように、オリーブ油の中のグリセリンやスクワランなどの美容保湿成分が残っている石けんです。しっかり汚れを落とし、低刺激といった「オレイン酸カリウム(固形石けんの場合はオレイン酸ナトリウム)」の良さに加え、水分を肌に残す洗浄ができます。
水分を肌に残す優しい洗浄をした後は、水分と油分でしっかり保湿しましょう。角質層に結合する芳香蒸留水でつくった化粧水『よもぎと檸檬マートルのハーブ水』、植物がつくった皮脂成分をバランスよくブレンドした『果実のオイルエッセンス』もおすすめです。マスクの下の肌には、メイクを控えるのもおすすめです。
マスクで、表情のハリがなくなります
肌のトラブルに加えて、注意していただきたいのが表情筋の衰えです。ある日、鏡を見て老け顔に驚いたことはありませんか?水分と油分不足で、くすんでツヤのない肌になっているのに加えて、口角が下がり見た目の若さが失われています。表情を豊かにするとマスクとの摩擦が増えてしまうので、マスクを時々外して肌の換気をしつつ、口角を上げ、上唇を持ち上げるように意識して、前歯がしっかり見える笑顔トレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?